パステルカラーの恋模様
「あんた、何もしてないでしょうね…?」

「あい?何が?」


あんなに服がはだけてたのに、同じベッドで寝てたなんて……もうお嫁にいけない!…ってのは冗談だけど。


でも、やっぱりあやふやにはしておけないよ。


「ああ、何もしてないよ。俺、本当はソファで寝てたんだけど、水飲みに行ってその帰り、寝ぼけてベッド入っちゃったみたい。ごめんね」


「え、いや…あたしの方こそ、本当に、色々ごめん」


何だ、マシュマロ…いや、啓太って結構いいやつ?

何だかんだで、見ず知らずのあたしを、色々面倒見てくれたんだもんね。



「あ、でもパンツ見ちゃった。白?」

前言撤回!



「変態!バカ!」

「変態は君の方!自分で脱ぎ出したんでしょ!」


嘘?!
自分に露出魔の気があったなんて、我ながらショック…。



で、でも!そんなの隠しておいてくれたらいいのに!

昨日のあたしには、変なもんが憑いてたんだから!

あたしだって、一応、女の子なんだからー!



早くその事は忘れて欲しい。

よし、話を変えよう。そうしよう。えっと、えっと…あ、そうだ!



「て、ていうかあんた、さっき警察の時見たけど、高校生でしょ?」

「そう。ぴっちぴちの十六歳」

「じゃあ、何でそのぴっちぴちが一人暮らししてるの?」





< 8 / 257 >

この作品をシェア

pagetop