約束のノート
「ちくしょうっ!!」


トイレで、俺は地団太を踏んでいた。


ひとり、誰もいない場所で。


遥は、美雪たちが励ましている。


「あんたは頭冷やしなさい」と言われたのだ。


「くそっ・・・!!」


どうして、こんなときにっ・・・


遥は泣きじゃくっていて、劇どころじゃない。


―――声を出せない。


―――養護学校に行け。


これほどまでに、辛らつな言葉を受けたんだ・・・


ショックを受けないはずは無い。


このままじゃ、劇は中止になる。


ようやく、ここまで来たんだ・・・


なのに・・・


ここで終わってしまうのか・・・


そんなこと、あっちゃいけない。


遥が傷ついても、その傷を癒す。


俺はそう誓ったはずだ。


―――励ますんだ。


大好きな友達を。


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