メロンパン
日の光が屋上にいるふたりを照らしていた。



「あぁ〜スッキリした!」

美羽が背伸びをする。

「今日はいい天気だね〜?」

「うん」

本当にいい天気だ。

僕の心も晴れていた。

「あのさぁ……」

「何?」

「えっと、美羽の――」

言いかけたとき、美羽が振り向く。

「あっ、パパのことね?」

「う、うん」



「パパね、刑事なの」
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