ベリー★らぶ〜天然美少女×俺様王子〜
「優愛、行くぞー」
「えっ…あ…うっ…うん……!」
あたしは急いで、先に玄関に向かう滝城くんを追いかける。
滝城くんはもう靴を履いていて、ドアに手をかけていた。
「は、はやっ…」
「優愛がトロいんだろ?」
フッと、バカにするように笑う。
「なっ…!」
確かにそうなのかも知れないけど、笑わなくてもいいのに…。
あたしは、ふて腐れながらもローファーに足を入れる。
「ほら、早く行くぞ」
「…っ……」
強引に手をとられ、外にでた。
「あっ…っうわぁ!……」
――ドン
勢いよく引っ張られたせいで、玄関のほんの1センチの段差に、足を引っかけてこけてしまった。
い、いったぁー…?
あ、あああれ?!…い、痛くない
それにアスファルトって、こんなに柔らかかった……?
「あのさ、早くどいてくれない?」
「え…?」
………。