ベリー★らぶ〜天然美少女×俺様王子〜
「…ご!ご、ごごごごごごめんなさいっ!!!!」
あたしは、慌てて立ち上がる。
滝城くんが下敷きになって、あたしをかばってくれていた。
むくっと、滝城くんも立ち上がった。
あたしは怒られると思い、とりあえず謝る。
「あ、あの…えと…、ご、ごめんなさい!…そんな、つもりじゃなくて…。あの、えと……」
「フフっ……可愛いな、優愛」
「へ…?」
てっきり、怒られると思っていたあたしは、変な声を出してしまった。
「別に、たいしたことねえよ」
「い、いや!…で、でも……なんかお詫びする…!」
背中から倒れてて、絶対たいしたことないわけないんだから!
さすがに、お詫びくらいしないとね。
「ねぇ、…何がいい?」
「いいよ、別に。そもそも俺が無理やり、引っ張ったからだし」
「ダメ!…それじゃ、あたしが納得できない。…だから、何したらいい…?」
遠慮する滝城くんに、無理やりあたしの意見をおしつける。
すると、う~んと何か考えだした。
「じゃあ………」
「ん?…何?」
滝城くんの顔を、見上げる。
一瞬、ニヤリと笑ったように見えたけれど、…気のせいかな?