水玉模様
『愛、早く〜』
『待って〜』
2年生になって先輩気取りの私達はジャージを着崩しながら重いあしどりで校庭へ向かった。
校庭にピンクのジュータンを敷いていた桜はすっかり緑に姿を替えていた。
『ねえ、あたし思ったんだけど嫌いな数学これでつぶれたからよかったんじゃない?』
急にさっきまでとは違う笑顔で亜弥が話し掛けてきた。
『あー、そーだよね。先生に感謝しなくちゃ。』
ナイス!
亜弥の一言で気分を取り直した。