cherry☆Love
「……鈴桜??」
ピクッ
彼方くんの声だ……。
無視!とにかく無視!!!
あたしは今怒ってるの!!
「………」
彼方くんは黙ってしまった。
気になって、布団から少し顔を出し見てみると…
「……彼方くん?」
彼方くんはいなかった。
とたんに不安になるあたし。
不安になるなら最初から無視なんてしなきゃ良かった。
今更だけど。
布団を被って後悔していると、
「鈴桜、何してるの。」
彼方くんの声。
「彼方くん!どこにいたの??」
てゆーか、いつの間に?
「あぁ、鈴桜の機嫌が悪かったから部屋に…。」
どんな理由ですか、それ。
「……だって、彼方くんが無視するから…。」
元はと言えば彼方くんが悪いんだ。