“シネバイイノニ”
12.交錯
自分の名前を言い終えて教室を見回す瀬織。

その目は釣り上がり、一見すると不機嫌な様に見えてしまう。

しかし事実、大勢の人間を目の前にして瀬織は不機嫌だった。

嫌いなモノがたくさん並んでいる、そういう理由で。


「席は何処ですか?」

自分の名前を述べると、瀬織は担任の教師に早く日常の流れに戻れと言わんばかりに自分の席を求めた。
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