借金取りに捕らわれて
「ヒロ!!出るぞ!!」




注文しようとした所で、武寅さんが凄い勢いでお店に入ってきた。





「えっ、で、出るって…」




突然のことに呆気にとられる私の腕を取り、武寅さんは無理矢理椅子から立たせた。





ただで芋焼酎飲める機会だったのにぃぃぃぃ!!





最近もこんなことあったよねっ!?ねっ!?





内なる私は涙ちょちょ切れる寸前だ…
もう、どうしたっていうのよ。





「ちょっとメンドイことになった。」





「メンドイこと?」





「詳しいことは行きながら話す。勝(ショウ)兄、あや姉、また今度ゆっくり食いにくるから。」




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