借金取りに捕らわれて

背中を押されて急かされる私もかろうじて顔だけ後に向けて２人に挨拶をした。




「ごちそうさまでした!!凄く美味しかったです!!また今度森乃泉飲みに来ます!!」




「ヒロちゃん待ってるわ～それと武寅、隼人には連絡しといたわよ。」





菖蒲さんはにこにこ微笑んで手を振って見送ってくれてるけど…



最後、怖い事言わなかった!?
秋庭さんに連絡したですって!?
いつしたの!?全く気づかなかったわ!!




「おう、あや姉サンキューな。
あと、隼人が来たらいつものとこで待ってるって伝えてくれ。」




口早に言って武寅さんは足早に私を店から押し出すと、今度は手首を捕んで走り出した。