借金取りに捕らわれて
男の影 ~隼人side~
― 廃工場の決闘が始まる少し前 ―








車窓を流れる景色と共に、悪い想像も次から次へと現れては流れていく。







最近の俺は心配してばかりの様な気がする…


自分の性格を聞かれれば、迷わず"心配性"と言えるほどに。


だが、それはヒロに限ってのことだ。


今までこれほど誰かに心奪われたことなどなかった。


どうしてここまで心奪われるのか…


ああ、早くヒロに会いたい…


一刻も早くヒロに会ってこの不安な気持ちを拭い去りたい…










だが…










花の衣に迎えに行けば、廃工場に行ったと言われ…



しかも、怪しい客がいただの、武寅の様子がおかしかっただの…
そんなことを聞けば心配性にも拍車がかかる。




そして…




来てみれば最悪の事態。









地面に倒れている武…

押さえ付けられているヒロを見た瞬間、頭に血が上って気付いた時にはひょろ長い奴を蹴り飛ばしていた。




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