屁理屈リモージュ

放課後、今日も部室へと足を運ぶ。一緒に帰る友達が部活だから、暇つぶし。



今日も、ホラー映画を持って来た。



ガラリと開けた部室のドア、少し埃くさい。




『みやむら、いつもより遅いね。』




雨宮はもう来ていて、がっつり参考書を、部屋の真ん中の机に広げていた。雨宮の視線に、なぜか焦った。



「うん、日直だったから。」




そっか、と言って視線を参考書へ移す雨宮。



雨宮のそんな仕草に、胸がギュッとした。





最近、私はおかしい。




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