7days




「ん?」



「何でタツキさんは私があの場所にいるって分かったんですか?」



「あー偶然だよ、偶然」



座り込んで長い時間合掌していたタツキさんが立ち上がって、私を見た。



「レイが俺に別れるってふざけたことを言った時に…」



私はいたたまれなくなり目を逸らす。



「レイ、ベンチに手帳を置き忘れただろう」



「……あ」



そういえば、別れる直前に写真を見ていたんだ。その写真をいつも手帳に挟んでいたから。



「その手帳に挟まっていた写真を見たんだ。ごめんね、悪いとは思ったけれど」



タツキさんは歩き出して、私に背を向けた。タツキさんの見る先には私達が住む街。



―――この墓地の丘から見るとそれはちっぽけに見える。




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