キミに捧ぐ




目をあけた葉月と視線が交わる




さっき葉月にやられたように顔を近づけていく




葉月は目を逸らさない






「せんせい…?」




それは俺の名前じゃない



指している人を分かっていながら先生、を無視する




俺は先生なんかじゃなくて



「悠真だ」



耳元で言う



自然と葉月の口が俺の耳辺りにくるようになる




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