キミに捧ぐ



く、首が…


そう思いながらも意識が遠のいていった
















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"ほら、楓…こっちだよ…"




だれ?



"こっちだってば"




笑ってないで待ってよ…




待って



言いたいのに声が出てこない




速いよ


待ってって




伸ばした手は宙をきる





足が動きづらい






一生懸命もがくけれど、届きそうで届かない





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