もう一度あの頃に…、

間違ってたよ。

わたしが好きなのは
あなたなのに…

なんであの時に
この想いに気付けなかったの?

もう一度あの頃に
戻れたらななんて…
そんな都合のいい話
あるわけないか…

きーんこーんかーんこーん

「よーし!授業全部終わったー!」

わたしは相田ゆい。
中学1年生。
今日も地獄のような授業は
全部終わって解放感にひたっていた。

「ゆいうるさーい(笑)
でもまっわたしも授業終わって
嬉しいんだけどね!」

無邪気な笑顔でこう
言ってきたのはわたしの
1番の親友の森川あゆだ。

中学校で初めて会ったのに
まるで昔から一緒にいたかのように
仲が良いので有名だ。

「あゆ、そういえば最近
進展はあるのかな??」

「へっ!?まだ…告白すら…」

あゆは今現在、恋する乙女だ。
あゆが恋してる相手は
中沢聖(なかざわせい)だ。

中沢とは小学校が
一緒だったけれど
全くと言うほど
話したことなんてない。

「早く気持ち伝えなよ?」

と言ったものの中沢の事が
好きな人はあゆ1人ではない。
あと2人いるのだ。

1人は奥田あや。
入学してすぐにもう
好きになったらしい。

2人目は佐藤ちさと。
最近好きになったらしい。

あゆもわたしもこの2人と
すごい仲良し、とまでは
いかないがそこそこは
仲がいい。しかもあゆは
この2人に応援すると
言ってしまったらしい。
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