縦笛@ne.jp

万俵くんの部屋も相当広かった。


スゴイ、スゴイ。


こんな家がこんなトコにあったんだ。


わぁ~ココで毎日万俵くんは生活してるんだね♪


息を思いきり吸い込むと万俵くんのイイ匂いがした。


ミントのようにスカっとして、それでいてほんのり甘い香り。


しばらく経ってあたしは万俵くんの部屋の窓を閉めた。


『なんで部屋の窓閉めるの?』


不思議そうに彼が聞く。


「だって部屋の窓から“幸せ”が逃げていってしまうそうだったから。」


『えっ?(笑)』


続けてあたしは息をグッと止めてみせた。


『今度はどうした?』


「ため息から幸せが逃げてしまいそうだから息を止めてた。…うっ、窒息して死にそうだよ。“幸せ”って本当に苦しいものなんだなぁ。綺麗ごとや楽しいことばかりで“幸せ”が手に入らないことくらいはわかってる。でもあたしは今すっごく幸せ感じてるよ。」


そしたら万俵君


『かわいいよ』


って頭を撫でてくれた。


よし!!


作戦大成功っ♪





実はね。


昨夜、睡眠時間を2時間削って考え出したフレーズだったんだ☆

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