。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

あたしが大人しく布団に入ると、叔父貴はあたしの首の下に腕を入れてきた。


わぁ!!う!腕枕だぁーーー!!


き、緊張しちゃう。


そんなあたしの心情を知ってか知らずか叔父貴はマイペースに口を開いた。


「この前、目が覚めたら朔羅がいなくて寂しかったんだぞ?」


「え?いやぁこないだは叔父貴疲れてそうだったし、起こすの悪りいかなーって思って…」


あたしは口の中でもごもごと言い訳した。


くすっと笑われて、叔父貴があたしを引き寄せる。


ぎゅっと、胸に抱かれてドキドキした。


「今日は離れて行かないでくれよ?朝目が覚めて、隣に朔羅がいると俺は一日幸せなんだ」


「あ!あたしもっ!!」


目が覚めて叔父貴が隣に居たら、あたしはその先何十年と幸せ。


何十年と長生きできる。


単純だと思われるかもしれねぇが、それぐらい嬉しいことで…


好きな人と一緒に居られることが、こんなにも胸を熱くして、こんなにも幸せな気分になるんだってことを…改めて思えるから。


「叔父貴……」


あたしは叔父貴の胸の中でもぞもぞ身動きすると叔父貴を見上げた。


「んー……?」


叔父貴は眠そうに答えた。


「ずっと……ずっと朔羅の近くに居てね?」



叔父貴は何も答えなかった。


その代わり、あたしの肩に回した手により一層力が入ったように思えた。


まるで離れていかないよう…放さないよう…


しっかりと繋ぎとめるみたいに―――






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