。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

失敗、失敗、しっぱーーーい!!!


この負の連鎖をどう食い止めればいい!!?


次の日あたしは机に肘を突くと、大きなため息を吐いた。


「でっかいため息。どしたの?悩み事?」


リコがあたしの顔を覗き込む。


「ん~…ある特定の人間のことを知るって難しいことだよね」


刑事や、探偵はまっさらな状態からその人間の過去や現在ありとあらゆることを調べ上げるわけだからたいしたもんだ。


あたしには一生ムリ。


「特定の人間…って、好きな人のこと?」


リコが首を傾げる。


まあ知りたいっちゃ当然そうゆう発想になるよなぁ。


「ううん、違うよ。あんまり仲良くない人だけど……戸籍上では従姉弟?になってる人のこと」


「いとこ…朔羅っていとこいたの?」


「いたって言うか…できた??みたいな…」


「なぁにそれ~初耳なんだけどっ!」


リコが興味深そうにあたしの話に食いついてきた。


今は空席になっているメガネの席の椅子を引き寄せると、腰を降ろしてあたしの机に頬杖をつく。


「…あ。ぃやぁ…まぁ叔父貴が突然養子を迎えることになってさぁ。色々気になって…」


「ふぅん。何か理由があるの?」


「…その理由を知りたいけど、叔父貴は教えてくれなくて」


「…そっかぁ。まあでもその人のことを知りたければ戸籍謄本を見るのが手っ取り早いんじゃない?」



戸籍……謄本……?









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