。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「何俺らをシカトしてんだよ!!」
メガネの背後に居た奴らが二人係でメガネに飛びつく。
メガネは後ろを振り向かずに、スっと体をずらすとあっさりと避けた。
スカ喰らって、二人が無様に転ぶ。
「何やぁ。口ほどにもない奴らやな」
その一人の胸ぐらを掴むと、メガネはそいつを立たせた。
「喧嘩ってのはな―――」メガネの口元に不気味な笑みが浮かぶ。
「こうやってやンだよ!!」
メガネの膝が見えない速さで掴んでいた奴の腹に命中する。
ぐっと呻いてそいつが床に崩れる。
「なんだ!こいつ!!さっきとまるで別人!?」
男たちが口々に言ってまるで怯えるようにメガネを見ている。
だけど―――
「おらっ。かかってきぃ。俺がお前ら全員相手したるで」
メガネが一歩足を引くと、拳を構えて手のひらをくいくいと手前に曲げて挑発すると、
「「「「な!何だと!!やっちまえっ!!!」」」」
倉庫中に野郎どもの声が響いた。
メガネがあたしに手のひらを向け、僅かにぴしりと伸ばしくいと出口の方を指し示す。
――ニゲロ……
そう、それは“退却せよ”との合図だった。