。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「さ、朔羅ぁ…」
リコが涙目をあたしに向けてくる。
「くっ!」
あたしはリコの方に掛けていくと、
「立てる?」と小さく聞いた。
リコも同じようにして小さく頷く。
メガネは―――かかってくる相手に応戦している。
千里……は……
きょろきょろと見渡すと、あまり離れていないところで千里が倒れていた。
「リコ!ついてきて」
リコに言ってあたしは千里の元に駆け寄った。
「千里」
声を掛けると、僅かだが千里の指がぴくりと動いた。
あたしは千里の腕を自分の肩に回すと、千里を担ぎ上げるようにして立たせた。
よろよろと…だけど歩けないわけではない千里が半ばあたしに体を預けるように歩き出す。
あたしは何の機械だが分からないけど、でっかいベルトコンベアのような機械の影にリコと千里に隠れているよう告げた。
ここなら安全だ。
そして潜めていた体をさっと立ち上がらせる。
その腕をリコが掴んだ。
「リコ?」
「朔羅……どうするつもり?まさかあの喧嘩に……」
不安そうに眉を寄せている。
メガネはあたしに逃げるよう言った。
それがあいつにとって最善の策だと判断したらしい。
でもあたしは―――
怪我をしているメガネを放ってはおけない―――