。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

ぐい!と腕を引っ張られ、それと同時に戒は補導員たちに背を向けた。


戒に引っ張られ、あたしも走り出した。


男の方が女より一足早く気付いて、あたしたちの後を追いかけてくる。


「待て!」


「待ってられるか。バァカ!」


へっ、と戒が笑ってあたしたちは町を走り抜けた。




どれぐらい走っただろう。


結構な距離だ。


久しぶりに全力疾走したから息が切れる。


ぜぇぜぇ肩を揺らしてあたしは後ろを振り返った。


「まいたみたいだな」


「ああ、ったくしつけぇな。現役高校生の脚力を舐めんなよ」


と隣で同じように戒も、膝に手をついて息を整えていた。


改めてここがどこだか確認して視線を巡らせた。


「でも良かっ……」


た!!?


昼間だってのに、やたらとキラキラど派手なピンク色のネオンサインがやたらと輝くこの界隈は





ホテル街だった!!!














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