唇にキスを、首筋に口づけを
幹部と俺でまた会議を開いた。
なんだか、俺への視線が冷たい。
なぜだ、皆が了承して行った実験であっただろうが。
それに、俺たちは魔界を恐すぎて何も調べようとしていなかった。
いつかするべきことだったことを、今したのだ。
何も、間違ってない。
胸を張れ、俺。
「なぁ」
1人が手を挙げた。
皆がそちらに視線を向ける。
「本当に、連れ去られたという確信はあるのか?
まさか、ただ連れ去られて、殺されて、遺棄された・・・なんてことは」
ビク、
俺はその彼の発言に肩を揺らした。
どくん、どくん。
俺の心臓が大きく収縮して、徐々にそのスピードを増していく。
やめろ、まさか、そんなことは、ない。
俺は、俺は、もう大事な人を失いたくないんだ・・・。
想像さえも、したくない。
「物騒なことを言うな。」
そう会長が釘をさす。
ハッ、
その発言のおかげで俺はなんとか荒ぶった心臓を少しだけ収めることに成功した。
そう、だ。
そんなこと、考えるな。
ゆりなは生きてる、生きてるに違いない。
なにかと会長は俺の肩を持ってくれることが多くある。
そして俺は意志を固めて発言する。
「ヤツの狙いは、俺です。
どう考えても、俺です。
中川ゆりなは俺の命より大切にしている人間であることを彼は知っている・・・、
だから、俺をおびき寄せようとしているんです。
このことは、前にも言いましたが、絶対です。」
俺は周りを見渡して、一呼吸とる。
「本当に、俺は、自分の命よりも中川ゆりなが大事なんです。
助けたいんです、皆さん、協力してください・・・。
お願いします・・・!!」
俺は深く、深く頭を下げる。