唇にキスを、首筋に口づけを
「はぁ・・・はぁ・・・」
私は胸に手をあてて、懸命に酸素を取り込むことに専念していた。
吐いて・・・吸って・・・吐いて・・・
しばらくそうしていると、段々と体力が戻ってきたようだった。
はぁ、苦しい。
けど・・・なんか妙。
私だったら、いつもすごい大量のヴァンパイアを引き寄せてしまうと思ったのに。
私はチラリと小屋裏から顔を出す。
そしてやっと気付いた。
「ゆりなちゃん!?平気だった!?」
あ・・・
1人の結界師が私に声をかける。
とても、必死そうに。
それはそうだ。
だって、大量のヴァンパイアを私に引き寄せないために、
一人で結界を張っているのだから。
その結界師と結界という壁一枚先には数十体のヴァンパイア。
ごくり、私は息を呑んだ。
「大丈夫、援護呼んでるから!!
まだ休んでいて平気よ!!!」
そしてまた彼女はグッと力を込めていた。
その姿は、とてもかっこよくて、なんだか美しかった。
申し訳なさすぎる。
私も参加する。
ブランクはあったけれど、さっき大量に力を使ってなんなく感覚は思い出した。
「私もやります。」
そして彼女の隣に手をかざし、
結界を張る。
隣の彼女が少し力を弱めたのがわかる。
「ありがとう、
でも、疲れていたら私一人でも大丈夫。」
彼女は額に汗の粒を光らせながら私に言った。
「大丈夫です。
いけます。」
そして私はもう一つ息をふんばる。
その時だ。
バババババン!!!
連続的な射撃音がしたのは。
私達の目の前にいたヴァンパイアたちが倒れる。
!!!
援護だ!!
「仕留めるぞ!!」
5人ほどの狩人がヤツらを砕きにかかる。
みるみる私達の目の前にいた数十体もよヴァンパイアは消滅した。