唇にキスを、首筋に口づけを
ふぅ、とりあえず息をつくも、顔をあげれば百を優に超えるヴァンパイアと狩人が交戦していた。
・・・なんていう光景なの。
こんなにもヴァンパイアと人間の大きな戦いがあっただろうか。
私の、救出のためだけに。
私は唇を噛みしめる。
もっと、もっとみんなに貢献しなきゃ。
さっきのあの力を・・・
ヴァンパイアを消滅させた力を使って・・・!
でもあれは体力がいる・・・。
引き寄せて引き寄せて、一気に使いたい。
それには結界師がもう一人必要。
引き寄せている間に私を保護してくれる人。
隣にいる彼女は満身創痍に見えた。
荒い息をさっきから繰り返している。
どうしよう。
だが私は一応2人で行動して欲しいと頼んだ。
ほんと、一瞬でも気をぬくとヴァンパイアが集まってしまう。
私は私達自身の周りに結界を張り、狩人がしとめてくれるのを待つ。
そういえば、爽哉はどこだろう・・・。
一度合流したいけど・・・
こんなに混戦した中で、それは難しい。
東西南北みても、
赤い液が垂れ流れていて、
どちらも、被害はあった。
けど、どちらかというと人間側の方が優勢。
「大丈夫ですか?」
さっき私を助けてくれていた彼女の肩を支える。
「大丈夫・・・あとすこし、休めば結界使えるようになるから・・・」
私はそういう彼女を座らせる。
私に近づいてくるヴァンパイアを強い力で跳ね返す。
もちろん連絡は忘れない。
「B5エリア中川。
Aに向かって一体、
Bに向かって3体、
Eに向かって8体はじき返してしまいました、
処理をお願いします。」
「了解」
ズざっと、
トランシーバー特有の砂嵐のような音が聞こえて私達は会話をやめた。