唇にキスを、首筋に口づけを
ハイタッチをかわし、
そして身体をむき直そうとした、その時であった。
「ゆりな危ない!!!」
そんな声と共に、私に覆いかぶさる人。
私の、いつも聞いている声。
な、に・・・?
「・・・?そう、や・・・?」
私は地面にたおれ、私の上に乗っている爽哉。
爽哉はピクリとも動かない。
ドクン、心臓の収縮がとても大きかった。
なに、なに、なに、何が起きたの、
ねぇ、爽哉?爽哉はどうしちゃったの?
私は自分の真上を見る。
するとそこに映ったのは赤い瞳の・・・
飢えたヴァンパイア。
その顔が近づいてきて。
やばい、喰われる・・・!!
私が顔を背けると。
バン・・・!!!
そんな銃の発砲音が聞こえて、目の前のヴァンパイアは倒れた。
「大丈夫か!?」
後ろから仲間の声。
駆け寄ってきて、私たちの近くに跪く。
そしてさっき協力してくれた結界師の女性も。
「爽哉!!」
「爽哉さん・・・!!!」
二人の、ヒステリックな声が。
ねぇ、私見えないの。
何があったの、ねぇ、なんでこんなに嫌な予感がするの?
怖いよ、やめて。やめて。
女性が咄嗟に結界を張って、
狩人の一人が爽哉を起こして地面に寝かせた。
そして、そのとき初めて爽哉の状態を目の当たりにした。
「・・・!」
私は口に手を当てる。