唇にキスを、首筋に口づけを
深夜。
俺は眠らないために、果てて寝ているゆりなの顔を見ていた。
向かい合って寝ている。
同じベッドにいる。
それだけで、俺の心は満たされて。
自分の唇に触れてみて。
冷たい。
・・・。
そういえば・・・
俺はゆりなの髪をそっとどかして、首元に目をやる。
・・・シルシが。
消えかけている。
・・・このシルシは魔除け・・・
ゆりなはこの効力に気づいたのだろうか。
自身の自己防衛力を10倍以上に引き出す。
このシルシがあれば。
普通のキスマークではだめで、
俺が意識を持ってそうすることで、初めてつくもの。
・・・俺はゆりなの髪を撫でながら、
愛おしい表情をみながら
朝が来るのを待っていた。
ゆりなが起きるのを、待っていた。