唇にキスを、首筋に口づけを



結界を張っているうちは平気。



けれど、私はこのままだと体力消耗が激しくて結界がいつ効果切れになるかもわからない。



「爽哉はそっちのヴァンパイアに集中して・・・!!」


私は必死に叫んだ。



はやく、血を止めよう。



血を、止めなきゃ。



私は自分の着ていた衣服を腕の部分を力づくで切って患部に巻きつけた。



これで、まだなんとか。



爽哉、爽哉。



さっきのヴァンパイアを早く打ちのめして!!



私は願う。



待っている間、どんどんどんどんヴァンパイアの数が増えていく。



私の周りには10体は超えそうなヴァンパイアの数。



ここまでくると、さすがに怯む。




でも、私が誘き寄せていると
考えれば。



そうだ、応援を呼ぼう。



私はトランシーバーを取り出そうと胸ポケットをまさぐった。



が、



「?


ない?」



私はズボンのポケット、

ジャケットの内ポケット、しまったであろう全てのところを探った。



しかし、ないのだ。



どうして?



私は焦って辺りを見回した。



「あ・・・!」




前方に、


私の結界外にトランシーバーが転がっている。



・・・落とした!


しまった、やってしまった・・・!



転んだ時に落ちてしまったんだ・・・!



どう、しよう。



これじゃ助けも呼べない!!!



私の心臓が激しく高鳴り始めた。



死ぬかも、私、本当に死ぬかもしれない・・・!


・・・考えよ、考えねば。



私は生きたい。




まだ、爽哉の力に、全然なってない。




しばらく私は考えた。



そして、

辿り着いた答え。
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