ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】

彼女が去っていってから、茉李亜が口を開いた

「驪眞、今の席気に入ってたんじゃないん??
窓際の一番後ろ」

「うん、メッチャ気に入ってたで

やけど、女子の痛い視線やら、隣が騒がしかったりなんやったら、気に入っててもいらんわ」

うちは、壁にもたれかけながら、女子が群がっている場所を見つめる

あんなに隣がすごかったら、精神的に病みますよ、ホンマに…

「それに、さっきの子の席な、茉李亜が前やし」

と言って、ニシシと笑いながら、隣にいる茉李亜を見下ろした

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