オレの愛しいお姫様~秘密のフィアンセ☆番外編~
「ハハ。冗談ですよ。冗談。オレは愛美一筋ですから。佑斗さんも、由奈一筋ですもんね」
ご機嫌良くそう言うと、竜二はバカ笑いをした。
こいつ、酔うと面倒なタイプだな。
呆れてため息が出る。
愛人なんて、オレには必要ない。
これは、オレのポリシー。
何故かって?
それは、この世界でのオレは、ハッキリ言って、ブランドだと自負しているからだ。
ヤクザの世界の頂点に立つボス。
その女は、由奈一人で充分だ。
他の女に、簡単に「佑斗の女」なんて肩書、やらねぇよ。