オレの愛しいお姫様~秘密のフィアンセ☆番外編~
「じゃあ、オレは出ますから」
部屋から出る間際、晴彦がオレに耳打ちをした。
「病院の先生から、気分が悪いのは、気持ちの問題もあるって言われたんです。旦那が側にいてくれれば、少しは良くなりますよ」
そうなんだ。
大変なんだな。
子供をお腹で育てるって…。
「由奈…。さっきは、ごめんな」
ゆっくりと、オレは由奈の隣に座った。
今までみたいに、手荒い事は出来ないもんな。
いきなりキスするとか…。