執事と共にバレンタインを。
そう言われたら、何も言えなくなるではないか。

――恵理夜は、その言葉を飲み込んだ。

代わりに、しっかりとした声で応えた。


「解っているわ」


春樹は、満足したかのように作業を再開した。
< 22 / 161 >

この作品をシェア

pagetop