執事と共にバレンタインを。
「落とし前、つけてもらうぜ嬢ちゃん」

カトウがサングラスを外した。

不穏な空気は、凶暴なものへと変化していく。

恵理夜の手のひらが汗ばむ。

いよいよ、絶体絶命の状態ね――恵理夜は、心の中で呟いた。
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