lucky×unlucky
「今は迷惑だと思っていても良いよ。だけどいつか…篠宮さんが俺達の事を友達だって認めてくれるまで、何度でも話し掛ける。お昼にも誘うし遊びにだって連れて行く」
「…勝手なこと言わないで」
篠宮さんの瞳が僅かに揺れる
俺は彼女を見つめてへラリと笑うと
「一人で出来ない事を一緒にしようよ」
一人きりの学校生活は、きっと楽しいはずがないのだから
そう想いも込めて、笑いかけると篠宮さんは身じろいだ
「………どうして、貴方は…」
眉を潜めて言い淀んだ刹那
ガタン‼
「きゃっ…⁉」
「……っと、あぶな…」
突然、観覧車内が大きく揺れて、手すりに掴まっていなかった篠宮さんがふらりと前へ倒れそうになったところを寸前で受け止めた
「大丈夫?」
「………ごめん」
そう言って見上げると俺の手に彼女のサラサラとした黒髪が触れる
フワリと香るのは香水とはまた違った甘い匂い
零れ落ちそうな瞳が真っ直ぐ俺を捕らえて、心臓が大きな音をたてた
「観覧車…止まったみたい」
「うん。そうみたいだねぇ~」
いつもの間延びした声で言いながらパッと身体を離すと篠宮さんから距離をとる
なんだったんだ…いまのは
よそに、篠宮さんは気にしてないのかまた元の席に座り直した