lucky×unlucky



「意味わかんない」

「…篠宮…さん?」

山本の不思議そうな声が聞こえてきた気がしたが、私はどんどん自分の思考にのまれていく

いや、意味は分かるのだが理解したくないというのが正しいか

不幸を身に纏ったような自分の側に居てくれる…そんなことあってはならない

別に悲劇のヒロインぶっているという訳では無い

近くにいるのは家族だけでいい

心の中にいるのは日向だけでいい


傷つけたくないのだ…もう誰も




「……篠宮さんっ!」

突然、山本の慌てたような声が聞こえて

ハッと我に返ると何処からかけたたましいクラクションの音が鳴り響いてきた


気がついた時には大型車がもうすぐそこまで迫ってきていて

あー…轢かれるな…

他人事のようにそう思いながらゆっくりと目を閉じた





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