lucky×unlucky
「………」
キラキラと輝く星を見上げて
思い出すのは観覧車での出来事
どうして私はこんな奴に家族の事…日向の事まで話してしまったのだろうか
家族と行ったのはあんな目新しい物が沢山ある人気の遊園地じゃなくて、地元の人ぐらいしか行かないような寂れた場所
景色も場所も違う…共通点なんて殆どないのに観覧車に乗れば何故か家族の優しい笑顔を思い出した
山本はそれさえも見抜いてしまって、私は吃驚して悪態つくことも出来ず気の抜けた返事をするしかなかった
自分でも分からない
気が付いたら勝手に口が開いて言葉を紡いでいた
"…俺は居なくならないよ?"
そんな時、観覧車で聞いた何気無い言葉
山本は何時ものヘラヘラした笑みじゃなくて、柔らかい…労わるような優しい笑顔を向けていて
私はどうしようもなく動揺してしまった
山本は私が何を言おうと関係ない
何があってもいなくならないとそう口にして
その言葉、真剣な表情が日向とダブって見えた