lucky×unlucky
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-山本恭平side-
『まてっ‼逃げんな‼』
『うわっ‼先輩こっちに来ないで下さい‼』
『おい、こっちにもいるぞ‼』
『いやっ、女の子には優しくしてよーー‼』
バタバタと何人かの足音が過ぎ去って行くのを耳にして、俺は空き教室からヌッと顔を出す
「ふぅ…やっといなくなった。あ、今何分?」
「やっと一時間経ったくらい」
「えーまだまだ時間あるなぁ〜俺、逃げ切れる自信無いんだけど~」
「汗一つ流してないお前が言うな」
へラリと笑えば、容赦無く頭をはたかれる
そういう亮介も息一つ乱してないんだけども
なんて軽口を叩きながら周りに人がいないことを再確認して教室を抜け出した
俺達の行動範囲は屋上と鍵かかってる場所以外全部
ここの校舎は広いから一見俺達が有利に聞こえるが、如何せん圧倒的に数が違う
何人かで組まれて挟み撃ちになんてされたらひとたまりも無い
だからこうして上級生が近づいて来たら教室に隠れたり、近くにいる奴を囮にして(←酷い)出来るだけ接触を避けて移動してるというわけだ
「それにしても、結構歩いてるけどなかなか生徒会の人達見かけないねぇ」
「ああ、上級生の数も少なくなった様子もないし…まだ動いてないんじゃないか?」
「えー…早いとこ減らして欲しいんだけどなぁ〜」
まだ序盤だから様子を伺ってるっていうところか
勿体ぶらずにさっさと出て来いって話だよね?
ぶーぶー愚痴を吐きながら二階に行く階段を駆け上がろうとしたら亮介に耳打ちされる
「待て…誰か来る」