lucky×unlucky



カサリ…と袋の中を見るとそこには色々な種類のパンが入ってあった


「どれでも好きなのどーぞ?」

顔を上げれば山本は相変わらずの読めない軽い笑顔を浮かべていて

私はいるかも分からない私のお昼ご飯を買っておいてくれたことになんとも言えない気持ちになる



「…ありがと」


小さな声でお礼を言うと、袋の中に入ったパンの数個を取り出し余ったやつを袋ごと返した

「え?それだけでいいの?」

「そんなに食べれないわよ…それにこれ、山本の分も入ってるんでしょう?」

だからはい、と返すと少し驚いた表情をしたがすぐに口角を上げて笑った

「ありがと~」

「………」

感謝される事はしてないんだけど…

ざわつく気持ちを振り払うようにゆっくりと目を閉じる

優しくて暖かい風が髪の間を通り抜ける

ふと、何時だったか…こんな私の側にいてくれたある女の子のことを思い出した

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