lucky×unlucky
-山本恭平side-
眼鏡と三つ編みを取った篠宮さんはやっぱり綺麗な人だと思った
直接光が射し込み眩しかったのか、眉を寄せてビー玉のような大きな目を何度か瞬き、目の前にいる亮介と視線がかち合う
亮介はしばらくポカーンとしていたが、いきなりボッと顔が赤くなってかなり笑えた
その後の篠宮さんからの拳骨は笑えないくらい痛かったけど
しばらく蹲っていたらいつの間にか二人はベンチに座っていて
何故か篠宮さんは亮介に玉子焼きを食べさせてもらっていた
しかも、亮介くんって下の名前で呼んでるし
俺なんか山本って呼び捨てなんですけどー
少しムスッとしながらもしばらく二人を見ていたら
ふと、篠宮さんが笑った
ほんの一瞬
だけどすごく優しい笑みで
「…そんな顔もするんだ」
まだ知らない篠宮さんの一面
亮介はいとも簡単に引き出してしまった
なんか…面白くない
俺は思わず立ち上がると篠宮さんの隣にどかっと腰掛けた