姉妹


「美月ちゃん、今日は先に行って欲しいみたいよ」



「え・・・?」



祖母が美紅に加担することにさらなる動揺を覚えた



「美月、早くいかないと友達作りに出遅れるよ」


善蔵が助言した


しかし口調とは裏腹に、善蔵の目は笑っていなかった



「分かったわ。美紅、後でね」


家族のただならぬ空気をきって、美月は笑顔を作って先に学校へいった
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