姉妹

「「ただいま」」


二人は結局終始無言のまま家についた


すると、祖母が慌てた様子で出てきた


「あなたたち二人とも!早く、早く来て」


ただならぬ空気を肌で感じ取った


「どうしたのおばあちゃん」


床に座り込んで蒼白な顔をしている祖母を美月は支えた


祖母は半ば意識を失いかけながらかすれた声でいった



「おじいちゃんが、危ない」




「え・・・?」


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