姉妹


帰りは二人きりで帰った


何も喋らず、同じ歩幅で、一定の速度で




美月は
美紅は



何を想っていたのだろう




それは誰も知るよしはない



同じことを考えていたかもしれないし、別のことだったかもしれない


それとも何も考えていなかったかもしれない



本人以外は、いや本人さえ分からないかもしれない
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