姉妹
「分かったわ」
美月が物分りよく電話をしに行くのを見届けてから、美紅は静かに善蔵に耳を傾けた
善蔵は咳は一時的に収まったが、ぜーぜー言っていた
「おじいちゃん」
「美紅か、ありがとう」
「喋らない方がいいわ」
そういって美紅は善蔵の顔を覗き込んだ
「美紅、そんな不安そうな顔はするものじゃないぞゴホッ」
「おじいちゃん喋らないで。それに笑えっていう方が無理だわ」
「でもせっかく帰ってきてくれた美紅と話したいんだよ」
「そんな、そんなこと言わないでよ…私は必ず帰るわ」
「美紅は賢い子だ。だから隠さずに言っておくよゴホッ」
嫌な予感しかしなかった
外れようもなかった
「俺はもう長くはないんだから」