姉妹

-もういいかな、自分の気持ちを吐露しても


和也は訳の分からないやつだけど本当の所、口が堅いことを知っていた



「美月ちゃんは中でも美紅ちゃんに心配されることが耐えられないんでしょ?」



-ここまでばれているなら和也には言っても



「心配、ね」


「美月ちゃんがこのままいくと壊れちゃいそうだって思うんだよ」



私が、壊れるのか



そうね、もう壊れているかもしれないけど




「あなたに心配されるのは嫌じゃないわ」



美月は観念したように言った




「そうか、じゃあ話してくれる?君のこと、それから美紅ちゃんのこと」


「長くなるわ」


「授業さぼろっか」


「え?」美月は信じられないという顔をした


「今はなすの?」


「良いじゃん、ことは一刻を争うよ」


「もういいわよ。合わせるわ」


「じゃあベタに学校抜け出して河原に行こうか!」


へらへら顔に戻っていた


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