姉妹
「じゃあねー!」
「ばいばい」
放課後、口々に別れの挨拶を交わす
明日からよろしくね
そんな意味を込めて
「ねぇ、メアド交換しない?」
「いいよ」
今日だけで軽く20件以上は交換している
しかし美紅はまだ交換していない人物がいた
「・・・・うーん」
自分から聞いて良いものか
さっきから目で追っていた
「聞かないの?彼のメアド」
「!!姉さん!」
「ずっと見てるのも怪しいよ。聞いちゃえ!」
「でも・・・」
「おい晴樹見ろよ!美人双子姉妹がお揃いだぞ!」
「本当にそっくりだ・・・」
晴樹もまた迷っていた
美紅にメアドを聞きたいけど、うまくキッカケが掴めない。軽いと思われたくない、嫌われたくない、あの子にだけは。
「そういや晴樹、まだ水原さんにメアド聞いてなくね?聞かねーの?」
「いや、「じゃあ俺が聞くよ!」
「おいお前!」
晴樹は友人の勢いに乗せられて、美紅の元へ向かった
心臓が高鳴っている
もう少し落ち着いてくれ、俺
少しでもかっこいい俺になってくれ