部活の天使2
・・・動けねぇ・・・

「西野。」

「・・・・」

「西野っ」

「・・・はい・・・」

西野は弱々しく返事をするが一向に手を離す気配が無い。

「動けねぇ。」

そう口にすると西野は、

「離れったら、ヤですっ。」

「・・・・」

・・・この言葉聞かされたら普通に男はこいつ襲うんじゃないかと思うような発言をする西野を溜息をつきながら見ていると、西野は服を掴む手の力を強くする。

「西野。」

俺は西野の服を掴む手を無理やり離そうとするが西野は一生懸命しがみついている。

なんとか手を離させると西野は、

「ヤですっ。やだぁ・・・」

パニックになってるのか涙をぽろぽろ零しながら頭をブンブン振ってる。

「落ち着け。」

俺はそう言って西野の背中に両手をまわして西野の耳元に口を近づけて、

「どうしてほしい。」

そう言うと西野はピタッと動かなくなる。

多分、意味が理解できてないんだろう。

「じゃあ、俺と助けが来るまでここにいるのと、少し離れてここを出るのと、どっちがいい。」

そう言うと西野は黙り込んでしまった。

迷ってんだろう・・・

「出たい・・・です・・・」

ポツリと言うその声が聞こえて俺はわかったと言うと西野の頭を撫でてから立ち上がる。

扉ぶっ壊す為に勢いよく蹴りを入れようとした瞬間に、

ドンッ!!

そんな音がした。

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