女装彼氏★男装彼女
「いや、待たせて悪かったなあ。
途中で先生につかまっちゃってさー
資料運ばされてた」
そのまま嬉しそうな顔でいってくる。
「あっそ」
今は凰の話に付き合うような気分じゃなかった。
そういえば、からかってやる予定じゃなかったっけ。
そーいえばさっきまで
凰にイライラしてたんだっけ。
なんかもう、どうでもいーや。
「・・凰の馬鹿野郎」
「あ?
ごめん悪かったって!!」
そんなに怒るなよ?
困った顔をしながらも笑って謝る凰を見ていたら
なんだか本当にさっきのことがどうでもよくなってきて
くすくすと笑ってしまった。