短‐誕生日おめでとう!
「珍しいな。お前達がケンカなんて。」

「………ケンカっていうか、」

なんていえばいいのか。



「伶が、わからなくなったの。伶が何を考えているのか、わからない。」

「お前達でもそんなことあるんだな。………でもさ、一つだけ、俺にだってわかる事実はあるよ。伶は、お前のこと大好きなんだぜ、清佳。」

「……………え?」

「え?ってなんだよ。まさかお前そんなことまでわかんなくなってんの?」

「だって伶は指輪もくれない。プロポーズもしてくれない。」

誕生日だって。





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