心はcloudy sky



芦川はそう意味深な事を言って、走り去った。


「………それって」


俺はようやく理解した。

けど、手遅れ。


芦川の言葉一つで一気に俺は後悔の渦に塗れた。


もし、フラれてもちゃんと向き合ってたら?

もう一度頑張ろうって
思ってたら?


今が変わっていた……。



今日、真実を二つも突き付けられて、頭がゴチャゴチャしていた。



それから一ヶ月くらい、俺はケータイの電源を切っていた。

その間に、新田からは
メールが50件も溜まっていた……。



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