心はcloudy sky



帰り道。

会場までは電車で来たからみんな同じ方向に向かっていた。


前を見ると、高添と広也が仲良さそうに話している。


「品濃ーッ!」

バシッと背中を叩かれた。

「何だよ…って芦川かよ」

「なっ!悪いね!芦川で!
てか、珍しいね、一人で居るなんてー
あ、未紀ちゃんに松宮
取られたからか~」

意味ありげに芦川は言った。


「…何が言いたいんだよ!」

俺はムキになった。


「そう怒鳴んないでよ
・・
君ら、馬鹿だよ!
まったく…二年の最後にどっちかが勇気出せばさぁ…
まぁどっちみち今は二人とも新しく居るみたいだし?大丈夫か♪」



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